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            コブリマメザヤタケXylaria cubensis
                        クロサイワイタケ科クロサイワイタケ属

肉眼的形態(2020.03.09記述)

発生地;
+広葉樹倒木-落枝‥春に不完全世代の子実体が発生する
子実体;
2.5-5.0p×5-10o 子嚢殻を生じる頭部と柄からなる 頭部+こん棒状‥円筒形 +先端丸い 赤胴色→黒褐色 平滑でわずかに凹凸あり-細かいひび割れがやや網目状に生じる
‥全体に子嚢殻の孔口が黒点状に見えるがほとんど突出しない ‥内部は白色 ‥ときに中心部は淡褐色の随状-+中空
子実層面 ;  
子嚢殻は頭部表面下にほぼ一層に並び、ほぼ球形
柄   ;
+頭部に比べ短い ‥直径5mm程度 +頭部と同色 平滑無毛‥ほぼ平滑無毛 ‥基部にフェルト状黒褐色菌糸あり
肉   ;
+薄くて脆い 白色
胞  子 ;
子嚢は長い柄のある円筒形で先端リングはメルツァー液で筒状に青変 8胞子を1列に生じる +子嚢胞子は左右非対称の楕円形 +黒褐色
初めは+2油球目立つ‥→成熟後は目立たない

不完全世代の子実体について;
細かい花びら状の突起が密生しクリーム色から淡ピンク色 高さ 5-15 mm. 頭部は球状 直径 5-8 mm. 細かい花びら状の突起が密生しクリーム色から淡ピンク色
Discomycetes etcのサイトも参考になる。
http://chawantake.sakura.ne.jp/

類似種にマメザヤタケがある。正確な同定には顕微鏡による確認が必要のようだが、本種のコブリマメザヤタケには不完全世代の子実体が発生するので、同一個所に発生していれば、コブリマメザヤタケの可能性が高いと思われる。
2018年(平成30年)11月11日撮影の子実体の左後方に不完全世代と思われる子実体があり、この子実体はコブリマメザヤタケとした。

      
   
                          ■2018年(平成30年)11月11日  撮影地    八溝山
           
                          ■2018年(平成30年)11月11日  撮影地    八溝山

  
                          ■2016年(平成28年)06月19日   撮影地    山梨県
     
                          ■2016年(平成28年)06月19日   撮影地    山梨県





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