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                ウツロイイグチ近縁Xanthoconium affine
                               イグチ科 ウツロイイグチ属

 肉眼的形態(2011.09.19記述)

 発生地;コナラ類林‥ブナ科,ときにマツ科樹下地上

   傘  ; 3-8。3-12cm ‥饅頭形→+平ら‥浅杯形 +湿時弱粘性 +無毛平滑 ‥ときに不規則に浅くひび割れ,肉を露出
         ‥たばこ色‥ココア色‥暗褐色→褐色−+黄褐色‥やや黄土色‥赤褐色

   柄  ; +上下同径‥下方に細まる +やや微粉状‥ビロード状 +平滑 ‥平滑‥まれに+頂部に網目
         +中実−髄状 黄土褐色‥頂部と+基部は白色‥その他は暗褐色−褐色 +白色状紋ある‥ときに局所的または頂部と 基部 以外に
         帯暗ワイン色‥全面濃色と変異幅大きい

 管 孔  ; +上生‥離生+柄の周囲で湾入 ‥白色 帯黄オリーブ色−淡黄褐色‥淡橙黄色‥帯喝黄色→‥帯褐橙‥黄褐色
         孔口は小型 管孔と同色‥淡色 +傷つくと濃色 ‥孔口も白色→帯橙黄色。)

   肉  ; 白色 表皮下は傘部分で帯淡黄色 虫食い痕は帯淡オリーブ色 空気に触れても変色しない 柄の部分では帯表面色 軟質

  胞子紋 ; 明褐色−黄褐色

  図鑑の記述はかなり変異幅が大きいと思う。ひょっとすると数種含まれているのだろうかと思ってしまうほどだ。
  この子実体が図鑑との相違で一番気になるのは,孔口の色だ。図鑑では「管孔と同色」となっている。ただ,「原色日本新菌類図鑑」では,「傷つくと
  より濃色。胞子紋は明褐色−黄褐色」と記述されている。このことから,この子実体は成熟し孔口が変色した。あるいは胞子の色が反映されているの
  ではと考えた。

  そう思って管孔部分を拡大してみると,孔口全体が色取られているわけではなく,一部分が変色しているように見える。
  これらを考えて,ウツロイイグチで良いような気がしたが,余りにも変異が多く合致しない部分もあるので,ウツロイイグチ近縁とした。


  図鑑によるとウツロイイグチ属は常に幅狭い。孔長6-8mmとの記述があり、下記子実体は8oである。この管孔の長さにも多少に疑問を持っている

  
                            ■2013年09月18日  撮影地  牡丹園
  
                            ■2013年09月18日  撮影地  牡丹園
 
                            ■2013年09月18日  撮影地  牡丹園
  
                            ■2013年07月16日  撮影地  牡丹園
  
                            ■2013年07月16日  撮影地  牡丹園
  
                            ■2013年07月16日  撮影地  牡丹園
  
                            ■2013年07月16日  撮影地  牡丹園




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