行 程 |
場 所;北アルプス 当初の予定では槍ヶ岳から南岳経由のルートを計画していたが,天候が悪くて槍ヶ岳から槍平経由で下山した。一泊少なくなった。 獲得高度・歩行距離・高度比 新穂高温泉〜ワサビ平小屋 獲得高度(上り) 356m 獲得高度(下り) 0m, 獲得高度合計 356m 歩行距離;5.0km 高度比=356m÷5.0m=71.2 ワサビ平小屋〜双六小屋 獲得高度(上り)1,330m 獲得高度(下り) 182m, 獲得高度合計1,512m 歩行距離; 8.5km 高度比=1,512m÷8.5m=177.9 双六小屋〜槍ヶ岳 獲得高度(上り) 939m 獲得高度(下り) 399m, 獲得高度合計1,338m 歩行距離; 6.4km 高度比=1,338m÷6.4m=209.1 槍ヶ岳〜新穂高温泉(コース全体) 獲得高度(上り) 0m 獲得高度(下り)2,080m,獲得高度合計2,080m 歩行距離;12.7km 高度比=2,080m÷12.7m=163.7 槍ヶ岳〜新穂高温泉(白出沢〜新穂高温泉差引部分) 獲得高度(上り) 0m 獲得高度(下り)2,080m,獲得高度合計2,080m 歩行距離;7.6km 高度比=1,596m÷7.6m=210.0 所要時間等(歩行時間結果とガイド本歩行時間比較) |
山行日 |
平成16年9月11日(土)〜9月14日(火) |
天候 |
11日(晴れ,やや雲多い) |
登山口までのアプローチ |
松本インターチェンジを下りて,国道158号線を島々→沢渡→平湯温泉まで進みます。 途中いくつもの狭いトンネルを通り過ぎ,安房(あぼう)トンネル手前の有料道路に入ります。 トンネル内で分岐し,新平湯温泉→栃尾温泉→新穂高温泉と続きます。 新穂高温泉を過ぎて,しばらく進むとバスターミナルがあり,ここが新穂高温泉の登山口になっています。 |
駐車場 |
バスターミナル手前に深山荘という旅館があり,その手前が無料駐車場になっています。松本方面から進むと,左側に下りていきます。 駐車台数は150〜200台だと思います。ピーク時には駐車場確保に苦労するかも。 ちなみにバスターミナル付近には,駐車場はありませんが,そこより少し上に進むと,村営の有料駐車場がありました。でも,高いでしょうね。 |
トイレ |
バスターミナルに立派なトイレがあります。各小屋のトイレは利用できましたが,無人小屋の白沢出合小屋は,閉鎖されていてトイレは利用できませんでした。 |
水場 |
沢水を確保することになります。全ての小屋の水を飲みましたが,いずれも美味しく腹痛も起こしませんでした。 バスターミナルから左の橋を渡ったところに「湧清水」という水場がありが,渋い味がするので,行動時飲用には向かないと思います。(ワサビ平小屋まで1時間20分ほど歩くと,小屋脇の沢水から取水できます。こちらの方が美味しいです。) 各小屋の水場; ワサビ平小屋;小屋のそばの沢から取ります。水場の看板が立っています。無料です。この時期で大変冷たかった。 鏡平山荘;周辺に水場はありません。小屋を利用できますが有料です。 双六小屋;小屋の脇に水道施設があります。水が豊富のようで特に断らず無料で汲めます。 槍ヶ岳山荘;山荘内の水道利用。宿泊者は無料,その他は有料。 滝谷小屋;小屋があったのか不明。水場はありません。 白出小屋;無人小屋で閉鎖されています。水を引いているパイプがありましたが,水は出ていませんでした。 穂高平避難小屋; 外部に水道が設置されています。特に断らなくても利用できますが,「しばらく水を出してから利用して下さい。」と札が掛けてあります。 冷たい水が出るまで5分〜10分かかりました。 |
避難小屋 |
上記水場で紹介した小屋がありますが,今回利用した小屋を主に記載します。 ワサビ平小屋;1泊2食 7,800円(税込) 生ビール(中ジョッキ?)700円。カンビール500円。 石鹸付きのお風呂に入れます。トイレも水洗です。 食事も美味しいです。夕食17時半,朝食5時半です。 鏡平小屋;槍ヶ岳〜穂高連峰の展望が抜群です。 かき氷が美味しいです。一杯500円です。 双六小屋;1泊2食 8,500円(税込),弁当1,000円,生ビール700円,缶ビール500円。 夕食17時半,朝食5時半です。おかずは普通ですが,ご飯が不味かったです。炊き方が悪いと思います。夕食も朝食も同じ状態でした。残念です。 トイレは水洗でした。水は豊富に使えますが,石鹸の使用はダメです。 我々が宿泊した建物は新しくて良かったです。畳の部屋でした。今回は10畳間に二人だけでした。 鷲羽岳方向の眺めが素晴らしいです。いつまでもいつまでも,眺めていても飽きない風景でした。 槍ヶ岳山荘;1泊2食 8,500円(税込),弁当1,000円(税込) 夕食17時,朝食5時半でした。食事は大変美味しかったです。おかずもご飯も,他の2個所の山小屋より数段美味しいものでした。大きな山小屋なので,食事もそれなりかなと思っていただけに驚きました。 素泊まり用の自炊場がありました。お湯を沸かしたり煮炊きができます。 トイレはくみ取り式で使用済みティッシュは,焼却処分しています。 宿泊は2段式ベッドでした。最大32人,通常16人用の部屋でした。我々の他にご夫婦1組,ご夫婦と男性の3人組,男性1人の計7人でした。 衛星電話があり,テレホン電話が掛けられます。テレホンカードは1枚1000円です。 購入して掛けたら、衛星の通信状態が悪くてかけられませんでした。 結局テレホンカードは記念品になりました。 携帯は,NTTDoCoMoだけ使えます。 槍平山荘;小屋内でお湯を沸かすことができました。今回は雨が降っていたので助かりました。 滝谷避難小屋;小屋の記憶がありません。無かったような気がします。 白出小屋;無人小屋で閉鎖されています。裏手にトイレらしき建物がありましたが,使用可能か不明です。 穂高平避難小屋;避難小屋といいながら,人が住んでいるような気配がありました。でも,管理人さんの姿は見られませんでした。 |
登山口,登山道 |
登山口;無料駐車場内を一番奥まで進むと,バスターミナル方向への歩道があります。 「登山口近道」の小さな看板が立っています。 ワサビ平方向へはバスターミナルから左川の沢にかかっている橋を渡って,道なりに進むと,1時間〜1時間半でワサビ平小屋に着きます。 槍平方向へはバスターミナルから登山指導センターやお土産店の建物の右側を進みます。 新穂高ロープウエイのある道です。 登山道; 新穂高温泉〜双六小屋 道は良く踏まれ整備されているので,間違いやすい所はありません。 ワサビ平小屋から鏡平小屋の途中(秩父沢付近,「秩父沢橋」の道標有り)でガレ場がありますが,ペンキの道標を見落とさないよう進めば問題ないです。 双六小屋〜槍ヶ岳小屋 西鎌尾根に入るところまでは,道が踏まれ良く整備されています。途中,道が二股に分かれている個所がありますが,先で合流したりします。 「注 意 西鎌尾根に入る2,674m峰付近と思われるが,分岐する明瞭な踏み分け道があり,気をつけないと,そこに引き込まれる可能性がある。 我々はその道に踏み込み,本道から外れ,最後は藪こぎで登山道に出た。十分注意が必要だ。 このルート上ではハイ松の踏み分け道を進むことはないので,もし,そのような登山道になったら,道が正しいか疑い,分岐の確認を行う必要がある。」 西鎌尾根途中から千丈沢乗越にかけて,鎖場がいくつかありますが,慎重に進むと問題はありません。 千丈沢乗越から槍ヶ岳小屋までは,かなりの急登ですが,道はジグザグに切られ良く整備され登りやすい。ゆっくりゆっくり登れば危険はない。急ぐと疲労が激しくなります。 槍ヶ岳小屋〜槍ヶ岳山頂; スリル満点。慎重に登りましょう。 槍ヶ岳小屋〜新穂高温泉; 小屋そばの「南岳方向」の道標に従い進みます。 「槍平」とか「飛騨乗越」の道標はないのでちょっと悩みます。 歩き始めると間もなくテント場のキャンプ場があり,ペンキの道案内に沿って,キャンプ場内を進みます。 何の道標もないので下る内に不安になる頃「飛騨乗越,大喰岳,槍平小屋」の道標がありホットします。 飛騨乗越から急なジグザグの下りですが,道は良く整備されています。若干分かりにくいところもありますが,ペンキの道案内に沿って下れば間違いないです。千丈沢乗越の分岐まで急下降です。 その先は,槍平小屋まで踏み分けられた明瞭な道がついています。 今回は雨が降っていて,登山道に水が流れ小沢状態でしたが,問題にならない程度でした。 槍平小屋からの道はハッキリしていますが,4つの沢があり,雨天時には注意が必要です。 @滝谷の沢 木製の橋が架かっている。慎重に渡れば問題ないが,水量が多いと橋の上に水がかかりそうだ。 Aチビ谷の沢 渡渉だ。今回の雨で渡れるがギリギリの状態だった。 登山途中に強い雨が降ってきたら要注意だ。 Bブドウ沢 特に問題なく通過できた。どこが沢なのか分からなかった。 C白出沢 この沢は大きな沢で渡渉する。今回の雨でかなりギリギリの状態だった。もう少し強く降ったら渡れなかっただろう。流れがかなり急で速い。ここも登山途中に強い雨が降ってきたら要注意。 |
山頂情報・展望 |
山頂情報; 各山頂,小屋付近からは展望が良いはずですが,期待の樅沢岳〜槍ヶ岳はガスで全く展望がありませんでした。 鏡平小屋の鏡池からの槍ヶ岳,穂高岳の展望は素晴らしかった。 弓折岳分岐からの展望も良かったが,上り途中に穂高岳にガスがかかり始め,見られなかったのが残念です。 その他; 登山届け;バスターミナルのそばに,山岳指導センターがあり,そこに提出します。 高山植物;既に盛りが過ぎていたが,いくつかの種類が見られましたが,最盛期でも白馬岳付近の高山植物群に比べると少ないかもしれません。 温 泉; 今回は新穂高温泉の「温泉民宿 山の宿」に飛び込みで宿泊しました。 ここは奥穂高山荘の連絡所になっているようです。 電話;0578−9−2733 一泊2食 8,000円(税込) 食事は普通。 サービスはイマイチだったが,良く清掃され清潔感があった。 お風呂は内風呂2室,露天風呂1室で全て貸し切り方式。一室の風呂の大きさは十分の広さがあり,満足できた。 24時間いつでも入浴可能だったので,夜中の1時頃に満天の星と月を見ながら露天風呂につかった。最高の気分だった。 |
その他 |
登山届け;どこにあったのだろう。分からない。こういう山の場合は緊急連絡先に渡しておくだけでいいのかな。 登山途中に見られた花; |
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工事中 |
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