飯豊連峰(大日杉〜大日岳)山行記録2/3

御前坂から御秘所を望む屋

登  山  記  録(1)

1年前から飯豊山の山行を計画し準備を進め,遂にこの日を迎えた。不安と興奮で多少入れ込み状態だ。

平成9年8月4日
  (月)

17時10分

家内と二人愛車で宿舎出発。

13号線を米沢に向かって移動。
米沢市手前の121号線分岐を通り越し,途中から米沢市内に戻り,121号線にでる。 混雑していて大分時間のロスをする。

途中何度か道がわからなくて地図を見ながら進む。特に白川ダムでは左折して進むが,砕石場となり行き止まりとなり,さらに時間のロスをする。ナビゲーターを買う必要があると,家内に強くアピールをしておいた。

20時00分

岳谷(たけや)の親水公園に到着。ここから大日杉までは車で数分だ。

21時00分

車の中で就寝。車のシートを就寝用に予めセットしておいたので,比較的早く寝ることができたが,車のヘッドレストをまくら代わりにしたため に,硬くてよく眠れない。

平成9年8月5日
   (火)

3時30分

起床。

車を走らせ大日杉登山口に向かう。大日杉には数台の車が駐車していた。

5時10分

登山口出発。
計画では4時30分の予定であったが,40分の遅れとなる。特にトラブルがあったわけではないのに,どうしてこんなにかかるのだろうか。

天候は曇り。前夜の気象予報は雨だったが,曇りなのでほっとして登山開 始をする。
相変わらず登山時の天候にはついていると思った。(これが大間違いであったが)御田を過ぎたころから,雨が降り始める。

9時45分

地蔵岳山頂到着。
15分休憩。地蔵岳山頂に到着したころには,雨に加え強風も伴ってきた。

10時00分

地蔵岳出発。

目洗い清水を過ぎた下り付近で,強風を避けながら昼食をと るが, 雨が急に強くなってきた。

期待したヒメサユリは時期がおそく果実をつけている状態だったので,精神的にも楽しくない。

御坪付近では,雨と風がさらに強くなり始め,心の中に不安が広がる。

12時45分

御沢分かれ指導標に到着。

御沢分かれから種蒔山方面の夏道を進む途中の草付きでは,私が滑落寸前となる。

途中の小さな沢を越え,やっとの思いで川入りからの合流点の指導標のあるところに出た。やれやれである。 夏道を通ってきたが,幸い合流点手前に雪渓は無かった。
雪渓が有る場合 は,種蒔山の頂上に出る迂回路の踏み跡を登ることになるはずだったが,その踏み跡は確認できなかった。

14時00分

切合小屋に到着。

先客から登山靴がきれいだが,わざわざ洗って小屋に入ってきたのかと聞かれる。初めの頃は登山靴もスパッツも泥で汚れていたが,小屋に着くころには強風・大雨できれいになってしまった。

16時00分頃

昭和女子大の6人パーティが小屋に到着。強風と雨でテントが張れなくて,小屋に避難してきたとのこと。

17時30分頃

夕食(カレーライス・福神漬)

19時30分頃

就寝。

平成9年8月6日
  (水)

4時30分

起床

5時00分

朝食(ご飯,生卵・味海苔,みそ汁)

6時10分

切合小屋出発。今日の目的地は御西小屋。出発時の天候は曇り。風は弱 い。大型ザックは切合小屋に置かせてもらい,サブザックで出発。
少し遅れて昭和女子大のパーティも重装備で出発。

高山植物を写真にとりながら進む。瞬く間に1本分を写してしまった。

途中から小雨模様となる。 御秘所の岩場はあまり苦労しないで通過。ただし,風が強いといやらしいなと思いながら進む。 御前坂の急登も苦労せずに通過し,一の王子を越えて下ったところに,本 山小屋の水場の指導標があった。
事前の情報では水くみは1回で終わらしたい所だとの記述があったので,かなり下がる覚悟をしていたが,さほどの下りではなく,楽に水場に着いた。冷たくて気持ちのいい水だった。

本山小屋に到着 管理人は不在で神社に神主さんがいた。

飯豊神社でお守りと牛の記念品を購入。神主さんが下山の用意をしてお り,ぎりぎりで購入することができた。

今回の山行で楽しみにしているイイデリンドウが,登山道の左側に咲いていると教えてもらう。

本山小屋を出発し登山道を進むと,イイデリンドウがかなり咲いていた。
もう一つの期待のヒナウスユキソウも満開だった。天候は曇りで眺望が悪いが,いろいろな花が咲いていて気分は最高。

10時02分

飯豊山(本山)山頂に到着。

 

飯豊山本山

5分休憩。居合わせた若い男性に,カメラのシャッターを押してもらう。
男性は昨日は御西小屋のキャンプ場に宿泊したとのこと。切合周辺よりは風が強くなかったようだ。

駒形山で腹が減って行動食を食べた。行動食を食べようとして和昭のザックを見ると,非常食しかない。昼食もないので一瞬焦った。
心を落ち着かせ考えると,行動食も昼食も昌子が持ったことを思い出しほっとする。

どうも,先ほどから頭の回転が少しおかしいような気がする。疲れのせいか,高度のせいか気になる。ここで前日の昼食の残りのオニギリなどを食べた。朝食のカレーライスだけでは腹が持たない。

駒形山を下ったところから,急に左に折れて進む。霧の時にはまっすぐに進んでしまいそうだ。さらに大小のケルンに沿って進む。
このころには2 本目のフィルムも撮影し終わった。

玄山道分岐
  分岐を過ぎたころから小雨模様となる。

御西岳の巻道でコバイケイソウが満開だったり,タカネマツムシソウが満 開だった。シロタカネマツムシソウが1本だがあり感激をした。

途中カッパを脱ごうか,着ようか迷うような天候が相変わらず続いている。

12時10分

御西小屋に到着。小屋には先客(年配の男性)と高校3年生のGさんがいた。

2階に場所を設定したあと350ccの缶ビールを購入。
1,000円だったがお金に換えがたい味だった。

12時30分

昼食用に山菜おこわに水を注ぎ,できあがりまで1時間程待つ。
この間,日本酒を管理人からご馳走になり,管理人と話をしながら待つ。

やがて1時間経ちザーサイや岩海苔,鰒神漬を副食にして昼食をとる。
山菜おこわはかなりいける。

やがて,昭和女子大の6人パーティが到着した。

その後母親と子 供(中学生と小学生)の3人パーティが到着。大日杉から御西小屋ま で来たそうで驚いてしまった。

次に中年男性3人パーティと単独登山者の4人が到着。3人は川入新道から御西小屋,一人は大日杉から御西小屋に着いたとのこと。

さらに,昭和女子大の5人パーティが小屋に到着。

身体も少し落ち着いたので,明日のために大日岳方向の登山道の確認をしたり,水場がどこにあるのか確認をおこなった。

17時00分頃

夕食になる。
レトルトパウチライスとレトルトパウチ牛丼・親子丼・カレーからの内から選択した親子丼を,ガスカートリッジコンロで温めて出してくれた。

昭和女子大6人パーティと中年男性4人と年配男性一人と食事後酒 盛りとなる。
酒盛りの最中に3+1人組が明日大日岳でご来光を拝むとのことで,一緒に連れていってもらうことにした。

19時00分頃

就寝。

酒盛りは20時40分頃終了したようだ。隣の早々と就寝した人の,寝袋の衣擦れの音がうるさくて時々目が覚めて,寝不足気味となる。

(続く)

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