北海道 夕張岳山行記録(2010年7月17日(土)

登山ルート;左股沢橋手前駐車場→冷水コース→望岳台→吹き通し→夕張岳山頂→往復
標高; 夕張岳 1,667.7m
夕張岳で見られた花一覧はこちら

夕張岳は花の山だ。
今年3月頃に「夕張岳に行ってみたいね。」と,二人で話をしていたら,今年行こうか。と言うことになった。しかし,夕張岳は歩行距離も獲得高度もかなりある山だ。その上,パートナーが膝を痛めているので,現状では難しいと思ったので,7月中旬までに山歩きのトレーニングを積んで,夕張岳に挑むことにした。歩行距離が短く,獲得高度も少ない山から,徐々に距離と獲得高度を延ばし,歩き通れそうな自信を持って夕張岳に登ってきた。
登りも下りも歩行計画から大幅に遅れて心配したが,下りの冷水の水場→駐車場までで時間を回復することができた。
望岳台→夕張岳山頂→望岳台は花観察で時間がいくらあっても足りなかった。歩行計画では登りで花観察時間を45分予定していたが,35分超過の80分もかかってしまった。
下りの花観察時間は25分予定していたが,20分超過の45分もかかってしまった。これでも花観察は慌ただしく見たかんじだった。
夕張岳の花は63種類以上の花を見ることができたが,時間が足りなくて若干物足りなさが残ってしまった。
登山中の水場が要所にあり,水の持ち歩きは500ccペットボトル1本で十分だった。冷水の水場と蛇紋岩崩壊地〜湿性湿原の間にある水場が,冷たくて美味しかった。

一昨年太平洋フェリーを利用した時は,かなり早めに出たのに,お祭りと三井アウトレットパーク開店にぶつかり,受付終了ギリギリだったので,今回はかなり余裕を持って出発した。
今回はあまりにも早く着いてしまったのと,雨が降り出してきたことで,時間つぶしが大変で,コミック本などを読んで時間つぶしをした。
フェリー内の夕食は弁当類を買い込んでホールで食べた。他の客も持ち込み弁当を食べている人が結構いた。夕食バイキングは2000円/人なのでチョッと節約した。
行きは小部屋の二等客室だったが,船底に近い性でエンジン音が高く,朝起きたら体調不良だったが,帰りは大部屋の二等客室が,高い位置だったので,エンジン音が少なく気持ちよく寝られた。

前泊は登山口駐車場,後泊は「道の駅 サーモンパーク千歳」で過ごした。
登山口での前泊は他車がいないと,熊さんが心配だったが,トイレのある駐車場着いて間もなく,他の車も到着してホッと一安心。
「道の駅 サーモンパーク千歳」は宿泊環境(暴走族など)が心配だったが,こちらは車中泊の車で一杯だった。こちらも安心して車中泊できた。
平成22年7月15日(木)
12:10   仙台宿舎出発。
「玄龍」で昼食に醤油ラーメンを食べて,「三井アウトレットパーク仙台港」に寄り,時間つぶしをしたあと,船内で食べる夕食を調達するつもりだったが,弁当類は全く売っていない。やむなく近くのジャスコに寄り購入することにした。
このアウトレットパーク内を散策中に,パートナー用にコーチのバッグをイタリア旅行用に購入した。(二万円弱)

15:40頃  仙台港「太平洋フェリーターミナル」到着。
乗船チケット販売窓口に行ってみると,販売開始は16時30分からになっている。
車に戻る時に雨が降り出して,どこにも行くことができないので,ひたすら16時30分までコミック本を読み待機。

16:30  乗船チケット販売開始
購入後も雨が降っているので,ひたすら車内で時間つぶし。コミック本を沢山用意してきて良かった。

18:00  車運転手と同乗者が乗船開始。
パートナーに早めに行って場所を取っておくようにお願いした。私も車をフェリーに積み込むと,大急ぎで客席に向かう。エレベーターを降りたら乗員がチケットを受け取り,「あなたの席は112号室の5番です」と言われた。「あれれ〜?チケット購入した時に既に席番が決まっていたのねぇ」チケットに席番が書いてありました。

出発が19時30分なのでそれまでに夕食を済ませることにして,ホールで弁当を食べた。
弁当を食べてしまうとやることがないんだよねぇ。またまた,コミックを読んで時間つぶしです。

20:00頃   就寝。
やることもないので早々と就寝です。お風呂に入ろうかと思ったが,目が覚めて寝られなくなりそうなので止めた。

平成22年7月16日(金)
6:00   起床。    
「う〜ん,エンジン音がうるさくて体調がおかしい」 パートナーは先に起きて風呂に行ったようだ。

7:00   船内バイキング(1000円)で朝食。
船内バイキングの朝食1000円はコストパホーマンスがよいと思う。「バイキングはついつい食べ過ぎてしまいますなぁ。」

朝食後に洗顔,歯磨きを済ませ,風呂に入ってきた。スーパー銭湯程ではないが,かなりの広さのある湯船でゆったりと浸かることができた。


11:00  接岸到着。
下船後に千歳市内のジャスコを目指し走行開始。昼食を千歳市内のラーメン店「そら」で食べることにする。近くまで行ってみるが,なかなか見つけることができずイライラがつのる。やっと見つけて鶏白湯醤油ラーメンを食べたが,また外してしまった。どうも地方で食べるラーメンは外すことがほとんどだ。

昼食後にジャスコに寄って明日の行動食を購入。
時間が余ったので登山後に車中泊予定の「道の駅 千歳サーモンパーク」を見に行った。車中泊と思われる車輌が多数駐車しているので一安心。

16:30  「道の駅 サーモンパーク」出発。
夕食をどうするか。千歳市内に戻るか,このまま夕張岳方向に走行してどこかで夕食をたべて,コンビニで行動食の一部を購入するか迷った。この先もう食堂類がないような気がするので,千歳市内に戻った方がよいかなと思ったが,パートナーから「このまま夕張岳方向に進んだ方がよいのでは」との意見があり,一抹の不安があったが,出発することにした。
走ってみるとコンビニは無いし,1店あったレストランは17時以降開店となっている。それまで待てないのでひたすら走ることにする。最悪,夕食抜きでもやむを得ないかと思いはじめた頃に,コンビニ「ヤマサキ」があったので,ホッとした。
ここで夕食弁当と明日の行動食を購入。夕食弁当を車中で済まし出発。
少し走ると新夕張市街を通過。ここにコンビニが記憶は定かでないが,少なくても1店「ローソンかセブンイレブン」があった。あと,ホントに小さな食堂が1軒あったが,開店していたか不明。

車で走っていても不安になってきた頃に,シューパロ湖が見えてきたので,ホッと一息。ここから思いがけず夕張岳が見えた。夕張岳との確信はなかったが,車を止めて写真撮影した。

次は白銀橋の曲がり口が分かるかの心配だったが,丁字路の曲がり角に「夕張岳登山口」の道標があり,一安心。 あとはひたすら走り続けるだけだ。所々に道標があるので,安心して車を走らすことができた。途中左側には亜炭の崖が続き,往時の夕張炭坑の面影がうかがえた。


18:30頃   左股沢橋手前駐車場到着。
乗用車が1台泊まっている。ここは仮設トイレがある駐車場になっている。
トイレの状況や登山口付近の状況を確認。この駐車場から登山口ゲートまで車で測定したら約200mなので,この駐車場にて車中泊し,翌日も車を移動しないことに決定。
登山口ゲート付近を確認して戻ってきたら,1台の車が到着。「トイレはここだけ,ここから先200mでゲートと駐車場有り」と教えた。この車はゲートの方に進んだが,結局この駐車場に戻ってきて車中泊するようだ。山口ナンバーだった。
持参した蚊取り殺虫剤をトイレ内に大量に散布して,トイレを済ませ車中で時間を過ごす。
就寝までの間,電池式キャンピングライトを点け,コミック本を読みながらひたすら時間を過ごした。


20:30    就寝。
翌朝3時30分に目覚まし時計を設定した。暑くてしばらく寝付けなかったが,そのうち寝てしまった。

平成22年7月17日(土)
3:30   起床。   朝食,歯磨き。
車外に出てみると山の上は濃霧です。前々日の予報では「晴れ」だったので喜んでいたのですが,前日の天気予報では曇りでした。先行きが不安ですがとにかく行けるところまで行くしかありません。ここまで来て登らずに帰るわけにいきません。って,このような考え方が,登山には一番危険なんです。が,取りあえず行くしかありません。
朝食・歯磨きを済ませ登山準備もほぼ終わりになった頃,小雨模様の霧雨が降ってきました。
「え〜っ,早くも雨かぁ。衣類が湿ってきた。雨具を着るかなぁ。少し様子見るか」と考えながら,準備を済ませたら,突然,ホントに突然です。小雨が止み濃霧がはれました。勇気が出てきました。

5:29 標高560m      左股沢橋手前駐車場出発。
出発間際に小雨が降り出し心配しましたが,出発時には雨が上がり霧も晴れてきました。空も何となく明るくなってきたようです。「気のせいかな」
写真真ん中当りに見えているのが「左股沢橋」です。この先間もなく登山口になります。
トイレのある駐車場(写真撮影場所)から約200mで登山口です。

 

5:33  標高560m 車止めゲート到着
ここには「入林ポスト」があります。
 

トイレのある駐車場からここまでゆっくり歩いてきたので4分かかりました。距離は前日に車で測定したら200mでした。
この登山口周辺にも駐車場があり,20台前後駐車可能です。

5:35  標高560m     車止めゲート出発。
「入林ポスト」の中にある,入林届に記入し出発です。この入林届には出発時刻と下山時刻を記入するようになっています。

馬の背コース(夕張岳)と冷水コース分岐に「夕張岳6.7km」の三角看板あります。
左に進むと「夕張岳ヒュッテ」で「馬の背コース」へと続きます。右に進むと「冷水コース」です。
これから先の要所にこの三角看板があり,参考になりました。
 
この分岐から冷水コース登山道は砂利の踏み分け道になっています。登山道について言えば余り自然観がありません。周辺は白樺主体の樹林でガスがかかって幻想的な雰囲気です。
 

6:18    標高805m 急登途中で休憩。
ここは急登途中の緩斜面で少し広い場所になっていて,休憩に適した感じです。周辺はダケカンバと黒松?の原生林のようです。北海道には黒松は一部の地域にしかないはずなので,トウヒ類かもしれません。
ここで休憩を取っておいて正解でした。この先「冷水の水場」まで休憩できる広さの場所はありませんでした。

6:28    出発。 休憩時間10分。
ガスが晴れて明るい曇り空になってきました。

6:35 標高840m
エゾノレイジンソウありました。
写真を撮っていたら薄手の黒シャツの上から,両腕を一箇所ずつヤブ蚊に刺されました。
あまり虫がいないように思って,虫除けスプレーを吹き付けなかったのが拙かったようです。
すぐに痒み止めを塗り,シャツの上から虫除けスプレーを大量に吹き付けました。
 

6:55   標高935m コバノイチヤクソウありました。
コバノイチヤクソウは冷水の水場手前の急登を登っているところにありました。
 
天候は霧が晴れて青空が見えてきました。

7:07  標高990m  冷水の水場到着 休憩。
頂上まで5kmの三角看板があります。
 

かなり暑くなりそうなので,500cc空ペットボトルに水を汲み, 予備に持ちました。
天候はすっかり青空が広がっているようですが,周辺はダケカンバ類の樹林で日差しがあまり入ってきません。

7:20  標高990m   冷水の水場出発。 休憩時間13分。
500ccの水が増えたらザックがズシッと重く感じます。ネットの事前情報やガイド本にもあまり詳細に記されていませんが,実はこの先に3カ所も水場があり,予備を背負うことはなかったのです。
冷水の水場から馬の背コース分岐までは結構な急登です。
ゴゼンタチバナありました。

7:35  標高1,075m   
サンカヨウ果実ありました。
写真に撮ろうかと思いましたが止めました。天気は完全に晴れて青空が広がっています。でも,あまり暑さを感じなくて涼しさも感じます。

7:39   標高1,080m 馬の背コース分岐通過。
この分岐の少し手前から斜面が緩くなり,馬の背コース分岐は近いと感じ始めたら,すぐに分岐になりました。頂上まで4.5kmの三角看板あり。
   
この手前にある筈の「前沢の水場」は気がつきませんでした。

分岐点からも道はハッキリしていますが,相変わらず荒れ気味で砂利道です。段差も大きいところがあります。

 

8:08   標高1,240m 石原平通過。
少し広場になっていて,滝の沢岳が眼前に見えます。
 
ここはシラネアオイの群生地です。今の時期は葉だけなっていますが,最盛期には見事だろうと思われます。


8:18   標高1,300m 望岳台到着 休憩。
ここは休憩によい場所です。ここからも滝の沢岳がバッチリ見えます。
 
石原平から望岳台までは急登で段差の大きい登りが続き,辛抱のしどころでした。

ここまでに
ヤマハハコ,ヤマアシショウマありました。
 
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